Soldier’s Girl

2015年2月21日 映画
字幕(英語)…なかったね…。

字幕で見直そうと思ったら、字幕がなかった…。
うん、まぁ、いいんだけどね…。

********************


というわけで、全部見た。「兵士の彼女」
(兵士でいいのかな?軍人?よく分からん)
これ、根が深いなー。

[盛大にネタバレ]








バリー君:軍隊に入隊した22歳
カルペニアちゃん:性転換途中のバリー君の彼女
兵士A:バリー君と同室、先輩? バリー君に目をかけていて、自分の唯一の理解者は
     バリー君だと思い込んでいるけれど、ちょっと精神的に不安定
兵士B:一番新しく同じ部屋に入ってきた新人(17歳)。無鉄砲、向こう見ず、まだガキ。
     道理が通じない。怒りの沸点が超低い。「俺を認めろ」発言がウザい


ある日、兵士Aがほかの仲間とバリー君を引き連れてナイトクラブに行くのね。
そしたら、そこにカルペニアちゃんがいて、ステージで口パクショーを繰り広げていたの。
すっかりカルペニアちゃんに一目惚れしちゃったバリー君は、カルペニアちゃんと
交際を始めるんだけれど、カルペニアちゃんはまだ性転換手術の途中で
胸しか改造してないので、「私はフリーク:怪物なのよ」と言うんだけれど、
「俺は気にしない」「ネガティブになるな」とカルペニアちゃんを励ますバリー君。
けなげ…。

2人は比較的ゆるやかに交際を始めるんだけれど、兵士Aはなんとなく、
バリー君をカルペニアちゃんに取られたような気になって面白くない。
そこへ向こう見ずな兵士Bが入隊してくる。バカでどうしようもないガキの兵士B。
ある日、兵士Aは暗にバリー君がゲイだと兵士Bに耳打ちしちゃう。
(兵士A、お前、なんでよりによってコイツに言うのよ?)
で、普段から衝突ばかり繰り返している兵士Bとバリー君の間の緊張感が一気に高まる。

で、ある日、バットを持った兵士Bに「あいつ(バリー君)をやっちまえ」と酒に酔った
兵士Aが言うのね。で。兵士A本人はヘッドホンを着けて音楽を聞きながらそのまま
寝ちゃうの。で、兵士Bは「やっちまえ」を真に受けて、バリー君をバットでめった打ちに
すると、「俺はやったぜ(デカい事やったぜ)」って兵士Aに言いにくるという、悲劇なのよ。


で、こんな愛憎図が書けちゃうのね。
●バリー君=(両思い)=カルペニアちゃん

●バリー君⇒世話になったけれど、面倒くさい同室の兵士⇒兵士A

●兵士A⇒お前を守ってやってるのは俺、俺を理解できるのはお前だけ。
     だから俺を見ろ(俺と遊べ。オカマとばっかり遊びやがって、バカヤロウ)
    ⇒バリー君

●兵士B⇒真面目くさりやがって! 兵士Aから、お前はゲイだって聞いたぞ。
      俺はお前が思っている以上にヤバい事ができるんだ!
    ⇒バリー君

●バリー君⇒騒ぎばっかり起こしやがって。うるさいんだよ!ガキ!⇒兵士B




つまり、ヘイトクライム要素は兵士B⇒バリー君だけなのね。
というわけで、この種の悲劇はゲイや性転換者が絡んでなくても起きる。
だって、原因は嫉妬なんだもの。

という話なのだな。

だから、眉毛君がインタビューで「自分は恋愛映画だと思ってる」と言っていたのは
納得できる。


いや、確かにゲイや性転換者に対するヘイトクライム対策は必要だよ。
兵士Bが教官2人に「うちの部屋にゲイがいる」ってチクりに言った時、
教官Aが「噂にすぎない。それに、我々は聞かないし、軍人個人も言わない方針だ」と
言った時は、「教官A、いいやつ!」と最初は私も思ったんだよね。
「早くそいつを見つけ出してなんとかしなくちゃ」と言う教官Bは、ゲイは軍隊を辞めるべし
という態度だったから、「バリー君、見つかるなよ!」と思ったけれど、今思うと、
見つかって辞めておけば命だけは助かったなと思う。


最後に軍隊から事情を聞かれたカルペニアちゃんが
「彼と私は友人でした」と答えるところが切ないよ。
恋人とは言えないんだよね…。
だって、彼女も退役軍人だから、その発言が彼に「不名誉」を与えるかもしれないと
考えたんだよね、きっと。そう考えると、胸が痛いよ。

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