香港・中環にあるペダービルといえば、
ビル丸ごとセレクトショップということで
女性の間では非常に人気の高いビル……だった。

グランドフロア（日本で言うところの「１階」）には「上海灘」、
上層階にはセレクトショップやアート・ギャラリーが入っている
有名なオシャレプレイス……だった。

ところが、昨年、激震が走った。
どうやら上海灘がペダービルを出るらしい。
代わりに入るのは……アバクロだ。

は～？　アバクロ？？

ちょ…ちょ…ちょ…ちょっと待って！！
上海灘が出て、アバクロ？？

ええええええええええええ！！！

もう、ものすっごい違和感！！

これまで再三言っているように、
香港という場所は狭いので、移動は安いがステイは高い。
家賃の高さと言ったらもう、はっきり言って都内の２３区と張るかそれ以上。
物価の高騰具合も東京なんて目じゃないのだ。
例えば、マクドナルドのハンバーガー。
昔は「お金がないからマックに行く」だったけど、今じゃおいそれとは食べにいけないほど
値段が高くなっていた。

一部の報道では、上海灘がペダービルを出たのは、それまでの家賃の2.5倍の額を
提示されたからだと言われている。
確か、日本円で約7000万円←これ、月額の話。

しょえーーーーーーーー。
これってつまり、ペダービルが上海灘に「出ていってくれ」と言ったのとほぼ同じなのでは？？

はい、事の顛末はこちら↓↓
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20111210/1038943/?P=3

っつーことで、そこに名乗りをあげていたのが、アバクロだったと。
同じ額を払っているのかどうかはもちろん分からんけれど、
立地を考えるとそれなりの額を払っているはず。
（マンダリン・オリエンタルのすぐ裏手）

アバクロ…そんなに儲かっているのかよ？？
というわけで、近くを通りかかってみた。

なんか、若いオネーちゃんたちが列を作ってキャーキャー言っているゾ。
なんだろう？？　画像１

真ん前に行ってみた。（画像２）
筋肉と白い歯を見せびらかすお兄ちゃんたち１５、６人が入り口を固めていた。
並んでいるオネーちゃんたちは、写真を撮る順番を待っているようだ。
すごい熱気。お兄ちゃんたちよりも、オネーちゃんたちの熱気がスゴい。

これは…この状態を写真に残さなければ！
ネタになる！！

私はカメラを出して構えた！！！
シャッターを押そうとしたその瞬間、

「ちょっと、そこの人、立ち止まらないで！
　そこで写真撮らないで！！！

店の服を着ているオネーちゃんに怒られた

「い、いや、私、お兄ちゃんたちじゃなくてオネーちゃんの熱気を撮りた…」　ムンズ

え？　（ムンズ）？

「ああああああああああ！」

危うく、オネーちゃんに引きずり出されるところだった…。

どうやら、店の服を着ているオネーちゃんは、道路にはみ出すなと言いたかったらしい。
「写真を撮るなら、並べよ」と。
まー、この現場に２日間出くわしましたけど、２日間とも警察官が出ていましたな。
っつーことは、あそこに出動するのは、中環区の警察官の仕事の１つってわけだ。
ひーーーーー。

（今思うと、あのオネーちゃんたちは、入店待ちか）

ペダービル、変わっちゃったなーと思いながら、私は別の入口から
ペダービルの内部に入った。
正直、アバクロにもお兄ちゃんたちにも興味はない。
私はペダービルのほかの店がどうなったかが知りたかった。
エレベーターで上層階に行ってみると…

「むむむむむ！」
ほとんどが工事中か、「夏休み中」で閑散としていた。（画像３）
これって、一時的な事だよね？？

なんだか、変わっちゃったなー、ペダービル…