半島の悲劇 (香港に行ってきた その11)
2012年10月16日 2012年夏 香港旅行 コメント (5)
オサレな旺角で友人と別れ、私は尖沙咀に向かった。
あぁ、足が痛い。
7cmヒールで歩きまわった報いだ。
それに、腕とか首とか顔がかゆい。
炎天下でシャカシャカやったせいだ。
(http://11610.diarynote.jp/201210120448079326/)
そこで、私は莎莎に行くことにした。
莎莎はマツキヨみたいなチェーン店。でも、薬よりも化粧品の品数の方が多い。
私は若い女の子に、「冷えぴた」と「靴の中敷き」がないかどうか尋ねてみた。
ところが!!
店員「私、英語分かりません!(ぴしゃ)」
そうだった。
若い子の中には英語教育を受けていない子もいるんだったーー!!!
わーーーーー! 香港で英語が通じないなんてーーーー!!!
ホテルのスタッフの子たちが英語ペラペラだったのですっかり忘れていたけれど、
もう香港は、かつての「英語が通じる」香港ではなかった。
香港人は順応が速い。
中国の一部となって教育制度も変わった。
一番多い観光客が大陸からくる中国人となれば、
当然、英語よりも標準語(北京語に似ている)を優先的に習うだろう。
もちろん、両方できるに越したことはない。
しかし、みんながみんな両方学べるわけではない。
莎莎のような店に勤めるならば、標準語ができなければ話にならない。
だって、大陸の人たちは、かつての日本人のように化粧品や薬を箱買いするから。
店側も標準語ができない子は雇わない。
わーーーーーーーーん!!
広東語で「プラスター」ってなんて言うんだっけーーーー???
というわけで、私は英語をしゃべるスタッフを探しまわり、
女の子を1人見つけると、彼女に付きまとって「靴の中敷き」と「冷えピタ」、「白花油」を買った。
「白花油」は、塗るとスースーする油。(画像)
鼻が詰っているとき、火傷したときなどに塗る万能薬で、昔からポピュラーだった。
箱の中には油が入った小瓶が入っている。
マイナーチェンジはしているだろうけど、昔から変わらないレトロ感あふれる一品だ。
日焼けで赤くなった肌に塗ろう。
そうして私は、白花油のスースーした匂いを周りに振りまき、
腕にプラスターを貼った状態で店を出た。すっかり怪しい外国人だ。
つ…疲れた…
でも、少しだけ足の痛みから開放された私は、ある事に気付いた。
トイレに行きたい。
そこですぐ近くのペニンシュラホテル(半島酒店)に入ることにした。
言わずと知れた超高級ホテルである。
香港のシンボルといっても過言ではない。
しかし、そこでこの旅最大の悲劇に見舞われることになるとは
予想もしなかった…。
香港の主要ホテルには、かつて「トイレおばさん」が存在していた。
用を済まし、手を洗うと絶妙なタイミングで笑顔のおばさんがタオルを渡してくれる。
こちらはついついタオルを受け取ってしまい、小銭を洗面台脇の灰皿に入れることになる。
しかし、トイレおばさんの仕事はチップと引換えにタオルを渡すだけではない。
ちゃんとトイレを清潔に保ってくれるのだ。
トイレおばさんがいる限り、安心して便座に座ることができる。
その日、トイレの中にトイレおばさんはいなかった。
小銭を入れておく灰皿もないようだ。
ふむ。 ま、いっか。
私は深く考えずに個室に入り、便座に腰掛けた。
ギャーーーーーーーーーーーー!!!!(声にならない叫び)
べ、便座はびしょ濡れだった……。 ○| ̄|_
油断した…。
脇を見ると、使用済みのトイレットペーパーがゴミ箱に入れられている。
「………………」
( ;´Д`) いやぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!
生まれて初めて、便座を拭くための消毒液で太ももを拭いた。
魂が抜けた風情で手を洗っていたら、廊下から大きな声が聞こえて
大陸の人たちが集団でトイレに入ってきた。
トイレおばさん、戻ってきてーーー!!
チップ払うからーーー!!!
あぁ、足が痛い。
7cmヒールで歩きまわった報いだ。
それに、腕とか首とか顔がかゆい。
炎天下でシャカシャカやったせいだ。
(http://11610.diarynote.jp/201210120448079326/)
そこで、私は莎莎に行くことにした。
莎莎はマツキヨみたいなチェーン店。でも、薬よりも化粧品の品数の方が多い。
私は若い女の子に、「冷えぴた」と「靴の中敷き」がないかどうか尋ねてみた。
ところが!!
店員「私、英語分かりません!(ぴしゃ)」
そうだった。
若い子の中には英語教育を受けていない子もいるんだったーー!!!
わーーーーー! 香港で英語が通じないなんてーーーー!!!
ホテルのスタッフの子たちが英語ペラペラだったのですっかり忘れていたけれど、
もう香港は、かつての「英語が通じる」香港ではなかった。
香港人は順応が速い。
中国の一部となって教育制度も変わった。
一番多い観光客が大陸からくる中国人となれば、
当然、英語よりも標準語(北京語に似ている)を優先的に習うだろう。
もちろん、両方できるに越したことはない。
しかし、みんながみんな両方学べるわけではない。
莎莎のような店に勤めるならば、標準語ができなければ話にならない。
だって、大陸の人たちは、かつての日本人のように化粧品や薬を箱買いするから。
店側も標準語ができない子は雇わない。
わーーーーーーーーん!!
広東語で「プラスター」ってなんて言うんだっけーーーー???
というわけで、私は英語をしゃべるスタッフを探しまわり、
女の子を1人見つけると、彼女に付きまとって「靴の中敷き」と「冷えピタ」、「白花油」を買った。
「白花油」は、塗るとスースーする油。(画像)
鼻が詰っているとき、火傷したときなどに塗る万能薬で、昔からポピュラーだった。
箱の中には油が入った小瓶が入っている。
マイナーチェンジはしているだろうけど、昔から変わらないレトロ感あふれる一品だ。
日焼けで赤くなった肌に塗ろう。
そうして私は、白花油のスースーした匂いを周りに振りまき、
腕にプラスターを貼った状態で店を出た。すっかり怪しい外国人だ。
つ…疲れた…
でも、少しだけ足の痛みから開放された私は、ある事に気付いた。
トイレに行きたい。
そこですぐ近くのペニンシュラホテル(半島酒店)に入ることにした。
言わずと知れた超高級ホテルである。
香港のシンボルといっても過言ではない。
しかし、そこでこの旅最大の悲劇に見舞われることになるとは
予想もしなかった…。
香港の主要ホテルには、かつて「トイレおばさん」が存在していた。
用を済まし、手を洗うと絶妙なタイミングで笑顔のおばさんがタオルを渡してくれる。
こちらはついついタオルを受け取ってしまい、小銭を洗面台脇の灰皿に入れることになる。
しかし、トイレおばさんの仕事はチップと引換えにタオルを渡すだけではない。
ちゃんとトイレを清潔に保ってくれるのだ。
トイレおばさんがいる限り、安心して便座に座ることができる。
その日、トイレの中にトイレおばさんはいなかった。
小銭を入れておく灰皿もないようだ。
ふむ。 ま、いっか。
私は深く考えずに個室に入り、便座に腰掛けた。
ギャーーーーーーーーーーーー!!!!(声にならない叫び)
べ、便座はびしょ濡れだった……。 ○| ̄|_
油断した…。
脇を見ると、使用済みのトイレットペーパーがゴミ箱に入れられている。
「………………」
( ;´Д`) いやぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!
生まれて初めて、便座を拭くための消毒液で太ももを拭いた。
魂が抜けた風情で手を洗っていたら、廊下から大きな声が聞こえて
大陸の人たちが集団でトイレに入ってきた。
トイレおばさん、戻ってきてーーー!!
チップ払うからーーー!!!
コメント
春にイタリアに行ったときも、中国の団体旅行客が使った後にトイレに行くとけっこうオドロキました。
個室の中のゴミ箱を多い隠さんばかりに使用済みペーパーが山積みになってたので。
私は、タイを旅行したときに紙を流さない文化の人たちのトイレは使い慣れていたので
抵抗はありませんでしたが(苦笑)。
日本人が海外旅行に大挙して押し掛け始めたころには、同じように思われていたんだろうなぁとしみじみします。
……今でもかしら?!
いや、細い排水管を使ってる中国本土からやってきた人たちが使ったから・・・だと思いたい。
でもどうしてそんなに、びしょびしょになるんだろう・・・?
中国人が座った後はハムスターの小屋状態になるとはよく聞きますが、トイレでもペーパーと水を撒き散らすのですね・・・。
紙が残されていただけよかったと言わねばならないかもしれませんね。
上海の高級写真館で、便座とトイレットペーパーのないトイレに入ったことのある私・・・。
便座までも・・・(T_T)
まぁ、流さないのはいいんですけれど、なんというか、その色々とこっそりやってほしいな、と
思いました。はぁー。
ほんと、山積みでした…… _| ̄|○
今でも、写真を撮る時に相手の了解を得ないという点では、日本人は迷惑な人たちのようです。
でも、水洗トイレの使い方を知っている人は多いと思います…。とほほ
■高村さん
香港のトイレは、紙を流せるように設定されていると思います。
まぁ、日本ほどパイプが太いとは思いませんが…。
香港の人たちの中には「便座は汚いから」という理由で、あそこに靴で乗っちゃう人が
いるのですが、その場合、靴跡がついていたり、多少濡れていたり、割れたりするのです。
でも、あそこまでびちょびちょでトイレットペーパーが巻き散らかされるのは一体??
と思っています。
香港の店では、あまりにも便座が壊れるのでもう補充されないこともあります。
お気をつけください。
北京のホテルで、隠し持ったリュックサックに食パンをぎゅうぎゅうに詰めて盗んでいる、宿泊客を目撃したことがあるので、何でも持って帰るイメージです・・・。
その食パン食べるの?と思いながら、
「ハイジのお土産だわ」「帰る頃にはかびてるわよ」
友人と寝ぼけ眼で笑った思い出が・・・。
なるほど…。食パンを…。あははははははは……。
(まー、そういうこともあるかも…(;´∀`))