ボストン美術館展 at 東京国立博物館。

はい。

あの龍、ものすごい迫力ね!
曾我蕭白の雲龍図。
あんなにデカいのに、実は顔としっぽしか来てないっていう。
あの間に胴体があるんだってーーーー!
(って言っても分かんないよね。東京国立博物館のHP見てみて!)

そんでもって、鼻毛は出てなかった。

あ、あれね。ふすまだったんだって。
4双8枚の襖絵ね。胴体入れるとどれくらいになるんだろう。それは書いてなかった。
(もしかしたら、図録に書いてあるのかも。でも買わなかった)

蕭白の雲龍図に比べると、長谷川等伯の龍虎図屏風の龍もちんまりミニサイズに見えた。

**************

海を渡った二大絵巻の1つ、「吉備大臣入唐絵巻」がものすごく面白かったわ~。
吉備大臣ってのは、吉備真備のことね。そう、遣唐使の。
この人の唐での珍道中が描かれていて、ものすごく面白かった。
平安の人たちって、ぜったいユーモア漫画のセンスあるよ。

どんなストーリーだったかというと、
吉備真備が唐を訪れるんだけど、唐の宮殿から迎えにきた使者が、
なぜか吉備真備を幽鬼が出るという塔に閉じ込めちゃうのね。しょっぱなから。
で、そこに現れた幽鬼っていうのが、なんと阿倍仲麻呂www

阿倍仲麻呂は、吉備真備から「家族は元気に暮らしている」と聞くと嬉しくなっちゃって、
「よし、あんたの唐滞在は私に任せなさい」と言うのさ。

で、当の唐の皇帝は、吉備真備に会う気ナッシング。
あれやこれやと会いに来るのを邪魔する。
まず、始めが国語の試験(みたいなもの)。
唐の有名な本についての試験(みたいなこと)を行うんだけど、真備ちゃんは
阿倍仲麻呂から事前にその内容を教えてもらうのね。
で、唐の使者たち仰天!「あんた、日本から来たばっかりでしょ?なんで知ってんの?」と。

次は、なんだか忘れちゃったけど、最後は碁対決するのね。
唐の碁の名人が出てくるんだけど、実は真備ちゃん、碁を知らない。
そこで、阿倍仲麻呂が猛特訓するんだわさ。
天井のさんを使ってwww
(なぜか)碁石を飲み込んで、なんとか勝利をモノにする真備ちゃんなんだけど、
なんと唐の担当者たちに下剤をもられるのwwww
みんな、本当に鼻をつまみながら、真備ちゃんから出てきたものを検めるわけよ。
「碁石はねーか?」と言いながらwwww

でも、神通力で碁石を腹の中に収めっぱなしにすることに成功した真備ちゃんは
無事に日本に帰りましたって書いてあるんだけど、
どこにも「唐の皇帝に会いました」とは書いてないwwww
(草書の中にはそう書いてあるのかもしれないけど、現代語訳の中には
 そういう表記がないの)

ええええ、そんなんでいいの?
遣唐使なのに???
ところで、どうしてそんなに唐の皇帝は遣唐使に会うのを拒むわけ?

よく分からないけれど、結論としては真備ちゃんは皇帝に会えなかったけど、
無事に唐に行って帰って来ましたっていう絵巻(ストーリー)だったわけさ。
あんな面白いものが流出しっぱなしって、もったいないよ。
ず~っと日本で私達を楽しませてくれればいいのに。

(多分、歴史的には激しく見方が間違ってるんだろうねぇ~)

コメント

kaichu
2012年5月15日1:50

すごい話だね!下ネタコントですかい?って感じ。

天照大神
2012年5月15日2:22

ほんと、鼻つまんでたの! コントみたいに!

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