故宮博物院200選。

で、見てきましたよ。
清明上河図の偽物…いえ、複製画。
全長5m、縦24cmの中に773人が描かれているという……。
つまり、先が髪の毛よりも細い筆で描かれた風俗画。
やけにリアルでユーモラス。

・人を集めてつばを飛ばさん勢いで畳み掛けるようにしゃべりまくる講談師
・薬局で子供の病状を説明するお母さん
・上機嫌になっちゃって肩くんで歌いながら橋を渡ってきた酔っぱらい
・橋をくぐるために急いで帆をしまう船員たち
・お茶屋で「も~、まいっちゃうよ~」と愚痴ってるサラリーマン風のおやじ
・小料理屋の前で呼び込みをかける従業員
などなど…。

あ、あと…
・ちゃっかり作者本人らしき人も

もうね、はっきり言ってマンガです、マンガ。
サザエさんちっくなマンガ。

「中国美術史上屈指の名画」でありながら、
そんじょそこらの名画を寄せ付けない親しみやすさ(笑)、というか懐の深さは
一体なんざんしょ。
というわけで、詳しいことを知りたい人は、
こちらでチェック → http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1445

あぁ~、これ、北京の故宮博物館で見たいな~。
良く分かんないけど常設展示はしてないんだろうなぁ~。
してるとしたら、複製画なんだろうなぁ~。


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ほかには、書が多かったですたい。
清明上河図なんかが書かれた北宗時代は自分も絵を描きまくっていた徽宗が
パトロンとなって文化の絶頂期を築いたんだけれど、徽宗が金に捕まっちゃうと、
その後、中国は科挙に受かった士大夫を中心とした「書」の文化を築くように
なっちゃったわけ。
だから、「芸術」=「書」。
どっかの士人(科挙に受かった人)が別の士人に送った手紙とか、記録とか詩歌なんかが
残されるようになったのだ。

ところが、その「書」。
とにかく、朱印というかハンコがいっぱい押してある。
紙の継ぎ目に割り印のごとく押してあるだけじゃなく、
芸術作品であるはずの書の上にもジャカスカ押してある。
そのサマは、例えるならば「まるで回覧板」。

なんとそれ、持ち主が変わるたびに押されるハンコなんだそーだ。
つまり、芸術作品とは全然関係ないわけ。

ちなみに、持ち主とは歴代皇帝。
もちろん、今の故宮博物院のハンコも押してある。
へたすりゃ墨で書きこみまでしちゃってあるんだから、
なんつーか、芸術作品保護に対する意識の違いに驚愕しちゃうわけ。
大らかっつーかなんつーかwwww

いやー、やっぱり大陸の人たちは違いますなー。

まー、とにかく、お時間があったらみなさまもぜひ、驚きの大陸文化を見に行っては
いかがでしょーか。

コメント

せせ
2012年2月2日8:32

おおおー(◎o◎)
龍にそんな階級があったとは。
勉強になりますo(`▽´)o

天照大神
2012年2月2日22:02

いろいろ調べていくと、龍とドラゴンは別物とかとか。
奥が深くて面白いですよ。

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