http://www.asahi.com/fashion/column/at/TKY201103070298.html
一応張っとこうかな。

「私は人生のほぼすべてを通して偏見や不寛容、差別と闘ってきた。私の仕事は異なる人種や信条、宗教、性別の人々の多様さをファッションによって結びつけることだった」という彼の弁明


差別と戦ってきた、差別を憎む人間が差別的ではない、とするのは、あまりにも稚拙だと思う。
人間はそんなに単純ではない。
まー、これは本心なんだと思うけど。

自分が受けてきた差別を心底憎んではいるものの、ほかの面で他人を差別する人間は
星の数ほどいるし。

英国のタブロイド紙「サン」の公式サイトで流された「ヒットラーが好きだ」などと彼が別の時にカフェで話しているビデオ映像


ヒットラーが好きだと言ったのは、ヒットラーの時代の「統率のイメージ」が好きなだけかも
しれないし、「一種倒錯的ともいえる異常性」が好きなだけで
ヒットラーが行ったことは激しく憎んでいるかもしれない。

「ヒットラーのどこが好きなの?」って聞かれたら、本人も答えられないかもしれないし。

1960年、スペイン・ジブラルタルの生まれ。6歳で英国に渡ったガリアーノの出自は、社会的には厳しいものだった。セントラル・セント・マーチンズのモード科を首席で卒業した才能と技術は抜群だったが、そのクリエーションの根底には既成社会への反抗や批判意識、恵まれない人々への想像力が秘められていたと思う。


という出自を背負っていれば、なおさら内面は複雑なんだろうなぁ~。

もちろん、真意はどこにあるにしろ、発言は許されるべきじゃない。
彼は、どこで何を発言したら、どこまで被害が及ぶかということを想像する
想像力が欠如していたんだろうなぁ~。
(擁護するつもりはないけど)

この時、よっぽどムカついて目の前の人間をdisって傷つけてやりたい衝動に
駆られたものの、相手のことを全然知らないから、disる材料が「人種的なこと」しか
思い浮かばなかったっていうのが真相なんだと思うんだけどね。


でも、ナタリー・ポートマンの怒りはもっともで、彼女がオスカーの授賞式にガリアーノを
来てこなかったのは至極まっとうな判断だと思う。

腕がいいキレる天才はこういうタイプ、多いよね。
人間関係ぶち壊し系。

コメント

ahituna
ahituna
2011年3月9日2:35

最近まったく疎くなったのか、なんでガリアーノ辞めちゃうのー?と、勝手にガリアーノ視点で考えていたわ・・・
どこまで本当か嘘かわからないけれども、Diorの素早い判断・アクションは正しいと思う。彼のようなポジションにある人にとって、このテーマについて疑いをもたれるような言動はタブーよね。

天照大神
2011年3月9日2:59

私も同感です。Diorのアクションは正しいと思います。

そして、寂しいけど…仕方ないですね。
今度はたくましく大人になったガリアーノになって表舞台に戻ってきてもらいたいですね。

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