アジアブームの影で思うこと

私は写真に写るのが苦手だ。

だいたいいつもノー表情。
笑顔作りに成功してやっとアルカイック・スマイル、普段は目が笑っていなかったりする。（怖い）
周りはそんな私を「笑って」とか「笑えばきれいなのに」と煽てるのに必死……
だった時期を通り越して、既に何も言わなくなってしまった。
個性（？）だと認められたらしい。

なんか、「きれいになる」って言われると激しく心の中で「心にもないことを！」を
思ってしまうのだ。
しかし、カメラマンってプロでも素人でも被写体にそう言う人いるよね。
この間、ウソでもなんでもそれを素直に受け取るのが大人の女だ、と諭されたけどさ…。

最近褒められた写真は、猫と遊んでいる写真のみ。
自然な笑顔だと言われた。
もっとこういう風に笑えばいいのに。
写真関係なく、猫を観ているときは本物の笑顔だけど、それ以外はさっぱりねとも
言われた。

もともと無表情だったけど、いつからここまで無表情になってしまったのだろう。


アジアスターたちの写真を見ていると、当たり前だけどみんなちゃんと笑顔をつくっている。
そういえば、香港ではみんな写真に写ることに命を燃やしていたなぁ～とぼんやりと思い出す。
みんな必ず決めポーズを複数持っていた。
旅行に出かけると、必ず自分も入っている写真を撮っていたし。
私の写真には自分は入っていない。

「バカね。そこに旅行に行ったっていう証明にならないじゃない。
　どうして自分も写らないのよ？！」と言われたけど、
みんなの決めポーズとキラキラの決め笑顔に引いてしまって……。

でも、あの頃の写真を見ると、がんばって笑顔を作ってたモノもあるなぁ～。

って、これって別に香港に限ったことじゃなく、日本でもそうなんだろうなぁ～。
私は気付かないけれど、みんな決めポーズと決め表情を持っているんだろうな～。

そういうの、ちゃんと習ってくればよかったなぁ～。

というわけで、最近、顔筋を動かそうと努力しているんだけど、
使っていなかった筋肉を動かすと痛い。
顔が筋肉痛だ。
顔筋って本当にあるんだね。

カメラ目線とか、決め笑顔とか決めポーズとかって照れちゃいけないんだよね。
引いちゃいけないんだよね。

と、うすぼんやり考えるようになったのは、少し体力が戻ってきたからなんだと思う。
相変わらず量はあまり食べられないけど、これでちょうどいいのかな。
ちょっと前まで死ぬほど食べていたから。
もう、毎晩０時すぎにケーキ食べるとかアイス一気食いするとかは止めよう。
大人になったんだし。