そんじょそこらのホラーよりも怖い映画でつた……。

多少ネタバレするかもしれないんで、これから映画を観にいく人はスルーしてちょんまげ。



アカデミー女優2人(ジュディ・ディンチVSケイト・ブランシェット)の豪華共演映画なんだけど、
いやーまー怖いのなんのって。(笑)

労働者階級の生徒が集う学校で歴史を教えるバーバラ(ジュディ・ディンチ)は、
好かれてはいないがある程度尊敬される、いわゆる口うるさいばばぁタイプの厳格な教師。
一人暮らしの彼女は毎日、愛する飼い猫ポーシャがくつろぐとなりで、日々の出来事を日記に記していた。

ある日、バーバラの学校に美術教師シーバ(ケイト・ブランシェット)が赴任してくる。
彼女は美しく、目を惹いた。
早速、彼女に目を留めたバーバラは、一目で彼女を気に入り、特別な友達関係を築こうと彼女に近付いていく。

ある日、ひょんなことからシーバの秘密を知ってしまったバーバラは、
それをネタにして、密かに彼女を自分の支配下に置こうとするのだった。


いやーーーー、バーバラのシーバに対する執着の仕方が怖いのなんのって。
とにかく、バーバラは相当イタい。
人当たりのいいシーバの社交辞令を、どんどん自分の都合のいいように解釈していく。
「彼女は私を好いている」「彼女は私を信頼している」「私たちの友情は特別なものだ」と思い込んだら
無上の喜びを感じちゃって、日記に金のお星様シールを貼っちゃったりするような
乙女チックなところがある一方で、ひとたびシーバの秘密を知ると「その秘密を自分に打ち明けなかった。
裏切られた」と、まるで女子中学生が言いそうな論理を振りかざしてシーバを追い詰めていく。
中産階級出身のシーバを見つめる瞳には、愛憎が見え隠れする。
(恐らく、バーバラは労働者階級出身)

そして、シーバがこれまた……。
彼女は姿形が美しくて目を惹くだけでなく、性格もいい。家ではよき母、
学校では同じ職員の間の人気者、生徒たちからも(恐らく)好かれている。
ところが、情けないほどにダメダメ人間で、わざわざ破滅の道を歩んでしまうようなところがある。
口うるさくて疎まれているバーバラが近付いてくるのを許したり、生徒と不倫してしまうほどに無防備なのだ。
その不倫はバーバラに付け入る隙を与えてしまい、彼女は(いろんな意味で)致命傷を負ってしまう。

しかしまー、これはあれだな。
共依存の話だな。早い話。
バーバラの考え方や行動に「ひーーーーーー!! 怖い〜」と恐れおののくと同時に、
どんどん深みにはまっていくシーバに「ちょっとそれはどーなのよ。そんなの断れ!」とか、
「それはやめとけっ!! っていうか、どーしてそっちの方向に走るのよ! 結果は目に見えてるじゃんよー!!」
などと(心の中で)説教しながらハラハラしながら、クッキーを食べながら見るよろし、ですよ。

コメント

ちょろのすけ
ちょろのすけ
2007年7月9日23:24

シーバのダメ女っぷりが、恐ろしく普通に納得できるほどに毛糸…恐ろしい女優でしたねぇ。
別の意味で、ディム・ジュディ…精神的にイっちゃっているというよりは、ものすごくナチュラルにストーカーなのが怖かったっす。普通の目でストーカー、突然激昂するという差が…ひ〜!

最近試写会づいていたのに、流石にハリーの試写会は外れたっす。恐るべし…←いや、上のコメントと一緒にするのはどうかと。

天照大神
天照大神
2007年7月11日1:06

■ちょろのすけさん
まったくもって同感です。
あの2人、すごすぎますよね。実は2人とも素なんじゃないかと思うほど
ナチュラルでした。女優ってスゴいですね…。ひ〜!!!
ジュディ……激高しながらも、次の瞬間にはケイトを見る眼差しが暖かかったりするところも恐ろしかった…。

ハリーの試写会かー。私はあきらめて「映画の日」、「レディスデー」狙いです。
ハリーがどんなおっさんになってるか、超楽しみです。(苦笑)

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