07月03日付 朝日新聞の報道「サッカー日本代表、中田英寿選手が現役引退へ」へのコメント:

私はあまりナカタ選手をよく知らない。
いろいろ噂は聞くんだけど(いい噂も悪い噂も)。

でもさ、以下の2点において
彼は超一流だと思うし、尊敬されるべき存在だと思う。

・「ブレない」
考え方にブレがない。
ここらへんが「サムライ」と呼ばれる所以か。

・コミュニケーションに心を砕いている。
イタリアにいるときに、彼は通訳を必要としなかったらしい。
おまけにイギリスに渡ったら、アメリカ英語じゃなく、イギリス英語で
地元の記者のインタビューに答えていた。
ここらへんの心配りはすばらしい。
彼は「語学」の本質を理解しているから、語学を習得するときに
「苦手だ」とか「できない」とは思わないのだろう。

多くの人が、いろんな意味で「ナカタは日本人離れしている」というけれど、
私はそうは思わない。
むしろナカタは、日本人らしい、いや日本人らしすぎる日本人なんだと思う。
「日本人らしさ」は常に変化していて、それとともにナカタ以外の日本人は変わっていった。
ナカタだけは変わらなかった。
ナカタは、元々日本人が持っていたものを、「昔の日本人ならばできたこと」を
私たちに容赦なくつきつけてくる。

私たちがなぜか積極的に忘れてきた何かを。

だから、彼の伝えたいことは伝わらないことが多い。
彼の必至さは空回りし、彼にはどうして自分の言っていることが理解されないのかが
分からない。

彼にとって不幸なことは、プレイの外での彼のセルフプロデュースが
成功していることじゃないだろうか。
私たちはそのギャップにとまどいを覚えるわけさ。

と、しりきれトンボの勝手なナカタ像を書いてみたりして。

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