2月2日の朝日新聞の記事だけど、抜粋・要約するとこんな感じらしい。

在仏日本人に多発する精神トラブル「パリ症候群」

「パリ症候群」とは
あこがれを抱いてパリに住む日本人を襲う適応障害の一種。日常生活のストレスが高じ、妄想や幻覚、自律神経の失調や抑うつ症状を招く。パリで多発するのは、1)もともと過度の思い入れ(花の都幻想)を持ち、目的意識があいまいで、経済力が弱い滞在者が多い2)言葉の壁や現地社会の「不親切さ」―――などが背景とされる。問題が生じてもなかなか帰国せず、トラブル後に帰国しても戻ってくることが多い。


在仏20年の精神科医、太田医師によると、

診察者の73%は女性で、20代と30代が突出する。バブル経済期には、仕送りは多いが、学習意欲が低い女性が大挙留学し、言葉の壁に跳ね返される例が相次いだ。
いま危ないのは、転職志望の女性たちだ。仏語を身に付け、服飾や旅行、メディア関連の「パリらしい」仕事をしたい。そんな夢想を抱いた人達がこの街に来て、打ちひしがれる。


太田医師と協力して法人の保護にあたる日本大使館の作永領事によると、

女性の精神的トラブルには恋愛が絡んでいるケースが少なくない。太田先生と四苦八苦して帰国させた人が、元の彼氏に会うために戻ってきてしまうのです。


なんと、太田医師が85〜04年に診察したのべ1758人のうち、「パリは好きだが適応できない」という典型的な症例が約3割もあり、疑いのあるケースを含めると、全体のほぼ半数がパリ症候群なのだそうだ。

今をときめくスーパーモデルの富永愛ちゃんが言っていたが、
国際的に活躍するために必要なものは、「根性」だそうだ。
私も激しく同意。
私の場合、学校を卒業して香港に行ってしまったのは、ある意味よかったのだと思う。
スキルなんてないから変なプライドはないし、若さと根性だけでグイグイ日常を送ることができた。日本じゃありえないことや考えられないことが起きても、若さゆえの「まっいっか」精神で乗り切ったし、何かが起きても若さゆえの「人生やり直しがきくしぃ〜」精神で解決の道を探ることができたんだと思う。これって、言い換えれば「根性」に近い。現に、日本との違いに適応できず精神的に参っちゃって帰国した人が身近にいたし。

私ぃ〜「根性」なんてないし〜、「若さ」にも自信ないしぃ〜っていう人は、多少言葉が通じなくても、「それをカバーしてもあまりあるスキル。天晴れ!!」と周りをうならせるくらいのイッパシの人間になるまで外地に行くのを待った方がいいんじゃないだろうか。特にパリなんて、「若さ」が武器にならない街なのだから。

もちろん、「若い娘の方がいいな」と思う男性は多いだろうけど、男性の好みがそうだからといって、街の常識として「若い=それだけで周りから受け入れられる」という構図が成り立つとは限らない。
(パリに旅行でしか行ったことのない私が言うのもなんだが)パリって、中年のおばさん、もとい熟年の女性というか大人の女性の地位がエラい高いと思うのよね。そこがパリの魅力でもあるんだけど。で、そんなイメージを持たれているパリが自分を受け入れてくれるかってことを冷静に考えたら、20代や30代の発展途上の(しかもいっちょまえにプライドだけは持っている)女性には厳しいものがあるんじゃないだろうかしら?

それから、人種差別や階級差別は絶対あると思った方がいい。パリは「才能」には賞賛を惜しまないけれど、それと人種や階級は別問題なのだと理解した方がいいと思う。国や土地によって違うと思うけど、どこの社会においても外国人は最下層に位置している。フランス以外のヨーロッパ人だったら多少状況は違うと思うけど、それでも、ヨーロッパ内のどの国の出身かでこれまた変わってくることもあるだろうと想像できる。そういったことをよ〜く考えたうえで、それでも外国(パリ)で夢に向かってチャレンジしてみたいという「根性」がある人以外には、パリは冷たいところだと思うよ。

「周りの人が冷たくて、全然私を誘ってくれないの」な〜んて思っちゃう人は、自分の近所に外国人が越してきたところを想像してみれば分かりやすい。自分は、外国人が近所に越してきたからといって、いきなりその人を訪ねていってお茶に誘うだろうか? そんなこと、日本人の隣人にだってしないでしょ? 自分がしないことは、他人もしない。結局、何事も自分から行動しなければ、何も変わらない。ましてや自分が外国人であるならば、余計周りは動かないのよねん。

そうそう。
パリ症候群に陥るのって、パリに渡って半年後くらいが危ないらしい。
外国に滞在していると、日常生活を送るためのさまざまな手続きが済んで、現地の言葉にようやく耳が慣れてくるのがちょうどそのころ。つまり、ようやく周りを見渡す余裕がでてくるのがそのころなのよ。

周りも「今まで色々誘ってあげたけど、あとは自分でなんとかするだろう」と思い始めるから、別段用事がなければ自分を誘わなくなる。

現地の言葉はそれまで音としか認識されなくて、耳には入っても脳みそを通過することがなかったけれど、ようやく頭が「あれ、今までただの騒音だと思ってたけど、どうやら意味のある音らしいぞ。意味は分かんないけど、とりあえず拾っとこう」と認識し始めるのがちょうど滞在半年後くらいなわけよ。意味分かんない言語を音として拾うのって、実はめちゃくちゃ疲れる。そのころ、自分の日本語が一番乱れる時期でもあるのよね。そうすっと、余計に孤独感が増したりして。

ま、何はともあれ、外国暮らしに一番必要なのは「根性、根性、ド根性」ってことでよろしくお願いいたします。

……結局、私は何が言いたかったんだろう??(笑)

…………寝よっと。

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