母は……

母は、週末になると私にちょっかいを出したくて仕方がないようだ。
例えば、毎週末、私が花粉症だということを忘れて私を庭に誘い出そうとしたり、お花見に誘おうとする。

母　「天照〜、いい天気よ〜。
　　　お庭で紅茶なんか飲んじゃったら、とっても素敵な気分になれるわ〜」

天照「おかーたま、あたくし、花粉症なんですけど」

母　「あら、忘れてたわ〜。　それじゃあ、今度○○公園にお花見にいかない？」

天照「で・す・か・ら〜。花粉が飛んでるから、花見なんてしないの〜！！（怒）」

母　「ああ、そうね。　そういえば」

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そんなこともあるかと思えば、ご親切に居間や台所の窓を全開にして、部屋の空気の入れ替えをしてくれたりする。

天照「ひぃぃぃぃぃ〜！！　誰よっ、窓開けっ放しにしてるのは〜！！（怒）
　　　花粉が入るじゃないよ〜！！！」

すると、とほぉぉぉぉ〜くの方から母の声が……

母　「天照〜、いらっしゃいよ〜。　いい天気よ〜。
　　　たまには庭に出てきなさいよ〜。　そんななまっちろい顔してないで」

天照「おかーたま、あたくし、花粉症なんですけど」

母　「あら、忘れてたわ」

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そんな母が先週の土曜日、私を映画に誘ったですよ。

母　「天照、おかーさん、『恋愛適齢期』が観たいわ。
　　　あなたも観にいかない？」

天照「（今、ものっすごく疲れてるけど）一緒に行ってもいいよ。（運転手がほしいのね）」

ところが、待てど暮らせど、「さぁ、行きましょう」とはけっして言わない母。

天照「おかーたま、何時の映画に行くの？」

母　「あら、やだ。　おかーさんは分からないわよ。
　　　あなた分かるんじゃないの？」

天照「は？　確か、映画に行きたいと言ったのは、おかーたまでは……？」

母　「あなたが映画館に電話してよ。」

……あの、私、何かお気に触るようなことしたかしら？？
あたくし、今デカい仕事を終えて魂抜けきっているので、
めちゃくちゃ疲れてるんですけど。