ワイハ〜2

2004年1月23日 旅行
何事もなく無事に1日目を終えた天照一家。
2日目のスケジュールは、(午後)ネイルサロン→ディナー
以外何も決まっていなかった。

遅くに起床し、親子3人でホテルの近くを散策した。
伝説のサーファー「デューク」の像を横目に見ながら、ワイキキの
お買い物ロードをブラブラと歩く……訳もなく、
当然ながら母と私は通りに居並ぶショップに出たり入ったりと、
完全なる買い物モードに入っていた。
父は……終始退屈そうだったが。

旅行中、何度も何度も下のような会話がなされたことは
この際おいておこう。 (^^A)

母「もう、お父さんったら〜。
  せっかくの旅行なんだから楽しみましょうよ〜」

父「……」 ← 怒ってるんだか、退屈なんだか分からない表情

母「買い物はイヤなの? じゃあ〜、お父さん、ハワイで何したいのよ〜」

父「……」 ← 怒ってるんだか、退屈なんだか分からない表情

母「もうっ (ぷい)」

その日は、ワイキキ通り沿いにある中華料理店でブランチを取ることにした。
ぺらぺらの紙チラシを持って呼び込みをやっていた中国系のおやぢに
つかまったのだが、「まぁ、こんな紙チラシを配ってるくらいだから安いだろう。
ランチだし」という計算があったわけだ。

ビルの地下にあるその店の壁には、有名人のサイン入り写真が
ベタベタ貼ってあった。
ハリウッドスターやアジアの映画スターが中心だったが、ちょっと毛色が変わったとろこで、
ビル&ヒラリー・クリントン夫婦なんてのもあった。
その店は……壁がゴージャスなだけに値段もゴージャスだった。 (汗

料理の味は……かなり微妙。
いや、まずくはない、けっしてまずくはなかったけれど、
「この味にその値段はないだろ〜、ふつ〜」と思ってしまった。
ちょっと香港で暮らしたことのある人間としてはネ、許せないものがあったのネ。
日本と比較しても、かなり、いや、相当マズい気がする。

実は私、ジャスミン茶が大大大っ嫌いである。
以前北京を旅行したときに、どの店に入ってもふつ〜にジャスミン茶が
出てくるので、この街では生活できないと思ってしまった。
何が嫌いって、あの匂いがだめ。
自分は頼んでいなくても、同じテーブルで誰かがジャスミン茶を頼むと
ぷ〜んとあのかほりがしてきて泣きたくなる。
あれだけ匂いが強ければ、ふつ〜食事には出さないだろ〜と
思っちゃうが、北京の方々はそうは考えないらしい。
(と勝手に店のオーナーは北京から来たに違いないと決め付ける)

メニューに載っていた中国茶は、ジャスミン茶だけだった。
店の人に「別のお茶はないか」と尋ねたところ、鉄観音茶があるというので
それをオーダーした。
が、が、が、これがあとでとんでもない事態に……。

食事が終わって、会計伝票をチェックし始めたのだが、
それがどうにもこうにも読みにくくて、「総計」にいたるまでの
過程がまったくもってよく分からない。
やたらに「+××ドル」だの「−××ドル」という表記があって、
しかもその数が尋常じゃなかった。
ウェイトレスさんを呼んで聞いてみると、どうやら最初にレジを打ち間違えて
余計な分をつけたらしい。それを後になって引いたり、
また間違えて足したり引いたりしているうちに
訳の分からない伝票になってしまったらしい。
(ふつ〜はそこまで訳が分かんなくなったら、打ち直すと思うが……)
一応メニューでチェックしたところ、総計は合っているようだったので、
その額を支払うことにしたのだが……

鉄観音の欄を見ると、ナ、ナント15.5ドル × 3(人前) となっていた。

            ………   むっ

確かに値段を確認したときに、ウェイトレスさんは「15.5ドル」と言っていた。
それは確かだ。
しかし、彼女は「per person」とは言わずに、ただ「15.5ドル」と言ったのだ。
それじゃあ、3人で15.5ドルだって思っちゃうじゃ〜ん。 T0T

ということは、つまり、1人分の茶葉の値段は15.5ドル。

15.5ドル……1ドル108円で計算すると

 ……お1人さま 1674円なり チーーーーン  (ノ-_-)ノ ~┻━┻

われわれが、会計を済ませた後もテーブルにへばりつき、
ポットにおかわりのお湯を何度も要求したことは言うまでもない。
ちなみにその茶葉、「特級鉄観音」を謳っていたわりには
味も香りもいまいちだった……。

いや、ふつ〜の店だったのよ、ふつ〜の。(多分)
ただもう少しネ、味と値段のバランスがよければ、
ここまでボロクソには言わないんだけど……ネ。
というわけで、店の名誉のために、名前は伏せときます。

と、ここまではある意味店の対応に熱くなった話だが、
われわれにはほかにも熱くなる理由があった。

前日の夜の取り決めでは、食事代は父の財布から出すことになっていた。
伝票計算の騒ぎが一段落して、ウェトレスさんが持ち場に戻っていった後、
残された伝票を前にして(われわれはまだテーブルにいばした)、
父がおもむろにベルトを緩めた。

母「(お、お父さん、何してるのぉぉぉぉぉぉ?!?!?!?)←声にならない絶叫」

父「え? オレ、財布なんか持ち歩いてないもん。 お前が
  危ないからパスポートとお金は腹の中にしまえって言ったんじゃないか」

私「(ええええ〜!! 今時……)←声にならない絶叫」

つまり、こういうことである。
そこでの食事代金は思いのほか高かった。
多少の小銭ならばすぐ出せるが、余分なお金は腹の中。
なればそこから出すしかないだろう……。
あとで聞いたところ、父にはクレジットカードという選択肢はなかったらしい……。
ははは。

私が知る限り、父が海外旅行に出たのはこれで3度目である。
(母はなんだかんだいって、1年に1度は海外旅行をしているが)
父は若い時分には仕事で海外に行くこともあったようだが、
そんなときでさえクレジットカードを使う必要がなかったのだとか。
そんなわけで心配した母が超ウルトラ古典的なトラベルグッズ、
腹巻ベルトを父に渡したのだ。

ちなみに我が家は、「いつもニコニコ現金払い」をモットーとしている。
(しかし……海外に出てまで……)

とまぁ、こんなわけで午後の楽しいネイルサロンの話はまた明日。

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