3年おきに料理をする私
2002年11月2日自慢できないことだが、私は料理をしない。
食べることは大好きだし、味についてはうるさい方だ。
しかし、食材の名前を滅多なことでは覚えない。
なので、店に行っても目的の物を買えたためしがない。
それに作るのが面倒くさい。
私は好きな人にご飯を作ってあげるよりも、逆に作ってもらいたいと思う方なのだ。
ま、そんな女の人は滅多にいないだろうが、全くいないわけではないと思う。
人生の中で1度、2年ほどの一人暮らしを経験した。
私の家族はその間に私がいっぱしの料理人になって帰ってくると思って期待していたらしい。
が
そこは皆様ご存知、食の天国・香港だった。
自分で作らなくったって、こんなおいしい夕食が500円で食べれるじゃ〜ん!!!(感涙)
と、外食の味を知ってしまった私が料理をするはずもなく、
見事に舌だけを肥やして帰国したのである。
すると『天照はさぞかしおいしい中国料理を作れるようになったであろう』という大勘違いをした家族がこう言って私を迎えてくれたのである。
「お疲れ様〜、もう毎日自分でお料理しなくてもいいのよ〜。
でも、たまにはおいしい中国料理を作ってねぇ〜。」
私「は?
なんの話、向こうで料理なんて1回もしなかったよ。
野菜なんて冷蔵庫に入れといても、湿気と暑さで1日もたないし。
第一、外食した方が安くつくもん。なんで、料理なんかしなくちゃならんのよ??」
思いもしなかった現実に打ちのめされた家族は
エプロンのすそを噛みながら、
自分がご飯を作っている脇でのうのうとTVを見、新聞を読み、そしてお菓子を食べる私を非難がましい目で睨むのだった。
と、そんな私であるが、3年に1回くらいは料理をしてみようかなぁ〜と思うことがある。
普段料理を作っている人からみれば、
それを料理と呼ぶんかい?!?! (怒)
と怒りたくなるような代物だが、
私にとっては大層なことなのである。
許して欲しい。
ことの起こりは、スカパーの「旅ちゃんねる」を見ていたときのことである。
実際に番組を見たのは残り少ないプー生活を満喫中の
この木曜日である。
そのときの特集は「ナポリ」だった。
カンツォーネやらイタリア名物ジェラートやらの紹介が終わった後に
有名レストランの紹介が始まった。
ナポリといえば、当然話題は魚介類が中心のメニューになるよなぁ〜と
思って見ていたら、そこらへんはサラっと流したあとに
「スパゲッティー・ナポリタン」の話になった。
現地でレストランのコックをしているオヤヂに話を聞くと
ナント、ナポリタン・スパゲッティーなんてものは存在しないそうだ。
そもそも、スパゲッティーのソースにケチャップを使うなんて
そんなもん、スパゲッティーと違うでーーー。
と怒っておりやした。
なぬーーーー、
じゃあ、じゃあ、イタリアンレストランでメニューに載っているあれは一体なんなんだーーーーー!!
と、心の中で叫びながら番組を見ていると、
オヤヂが
「う〜ん、強いて言えば、これから作るものがナポリ風スパゲッティーかなぁ〜(伊語)」
と、フライパンを手にしたのである。
それは、どうやらスパゲッティー・ポモドーロのようだった。
(ポロモード? ポドモーロ? まぁ、いいや。
そんな感じの名前。)
オヤヂの超いい加減な作り方を見ていた私は
どうしても、どうしてもそのナポリ風スパゲッティーが食べたくなった。
で、今日作ってみた。
うまかった。
自分でいうのはなんだが、うまかった。
作り方は以下の通りである。
まず、オリーブオイルをフライパンに1cmほど敷く。
(正確な分量については聞かないでほしい。
そんなものTVで出してはくれなかったのである。
とにかく、オヤヂはオリーブオイルをナミナミついでいたのだ。)
いい感じにオリーブオイルが暖まってきたら
あらかじめ細かくきざんでおいたにんにくをフ
ライパンの底が白くなるまでザッカザッカと入れる。
(にんにくは結構消費する。
どの状態のときを1個と数えるのかわからんが、
ドラキュラに投げつけるときの状態を1個と数えるならば
1/3個くらいは使ったような気がする。)
私はド素人なので、ここで失敗をやらかした。
にんにくがきつね色になるのを待ってしまったのである。
お陰でフライパンの中のにんにくのうち、1/4はあっという間に
真っ黒焦げになった。
教訓:油ににんにくを入れたら、すぐに次の食材を投入しよう。
次にトマトを投入する。
私が使ったトマトの名前がなんというのかはわからんが、
普通のトマトといわゆるプチトマトの中間くらいのトマトを使った。
イタリアンレストランのちらしに必ず載ってる、あの大きさのトマトを用意すれば間違いなし、である。
トマトは切らずに鍋の底が見えなくなるまでバッカバッカ投入する。
投入するトマトの正確な数は聞かないでほしい。
私はTVのおやぢがやった通りに試しただけなのだ。
ここでも私はポカをやった。
洗ったトマトをそのままオリーブオイルに突っ込んだので
あたり一面にオリーブオイルの雨が降った。
トマトはあらかじめ洗って、よ〜く水を切っておくべきだと学習した。
ここまでしたら、しばらくフライパンを火にかけたまま
放っておく。
上記の作業をしながらスパゲッティーを同時進行でゆでる。
スパゲッティーの太さは1.7mm。
アルデンテにゆであがったスパゲッティーのお湯を切り、
また鍋に戻す。
ここで、さきほど作っておいたにんにくトマトソースに戻る。
塩で味を調え(ちょっと塩辛いくらいが丁度いいみたいだ)、
お玉で2杯くらいすくって、それをスパゲッティーに絡める。
スパゲッティーを皿に盛り、上からにんにくトマトソースをすべてかける。
ここにバジルの葉っぱを3枚くらい添えれば出来上がりである。
超が5つくらいつくほど簡単である。
なにせ、すべてが目分量。
アバウトな私にはぴったりの料理だ。
さて、それを我が家の夕食の席に出してみた。
おぉぉぉ〜。
全部売れたではないか。
おいしい、おいしい言ってみんな食べているではないか。
おっほっほっほ〜。
母「あなたはその気になればなんでもおいしく作れるのよね〜。
(その気にさせよう作戦)
明日の夜も作ってみる?」
私「気が向かないなぁ〜。」
どうやら私の気が向くのはまた3年後のことのようである。
食べることは大好きだし、味についてはうるさい方だ。
しかし、食材の名前を滅多なことでは覚えない。
なので、店に行っても目的の物を買えたためしがない。
それに作るのが面倒くさい。
私は好きな人にご飯を作ってあげるよりも、逆に作ってもらいたいと思う方なのだ。
ま、そんな女の人は滅多にいないだろうが、全くいないわけではないと思う。
人生の中で1度、2年ほどの一人暮らしを経験した。
私の家族はその間に私がいっぱしの料理人になって帰ってくると思って期待していたらしい。
が
そこは皆様ご存知、食の天国・香港だった。
自分で作らなくったって、こんなおいしい夕食が500円で食べれるじゃ〜ん!!!(感涙)
と、外食の味を知ってしまった私が料理をするはずもなく、
見事に舌だけを肥やして帰国したのである。
すると『天照はさぞかしおいしい中国料理を作れるようになったであろう』という大勘違いをした家族がこう言って私を迎えてくれたのである。
「お疲れ様〜、もう毎日自分でお料理しなくてもいいのよ〜。
でも、たまにはおいしい中国料理を作ってねぇ〜。」
私「は?
なんの話、向こうで料理なんて1回もしなかったよ。
野菜なんて冷蔵庫に入れといても、湿気と暑さで1日もたないし。
第一、外食した方が安くつくもん。なんで、料理なんかしなくちゃならんのよ??」
思いもしなかった現実に打ちのめされた家族は
エプロンのすそを噛みながら、
自分がご飯を作っている脇でのうのうとTVを見、新聞を読み、そしてお菓子を食べる私を非難がましい目で睨むのだった。
と、そんな私であるが、3年に1回くらいは料理をしてみようかなぁ〜と思うことがある。
普段料理を作っている人からみれば、
それを料理と呼ぶんかい?!?! (怒)
と怒りたくなるような代物だが、
私にとっては大層なことなのである。
許して欲しい。
ことの起こりは、スカパーの「旅ちゃんねる」を見ていたときのことである。
実際に番組を見たのは残り少ないプー生活を満喫中の
この木曜日である。
そのときの特集は「ナポリ」だった。
カンツォーネやらイタリア名物ジェラートやらの紹介が終わった後に
有名レストランの紹介が始まった。
ナポリといえば、当然話題は魚介類が中心のメニューになるよなぁ〜と
思って見ていたら、そこらへんはサラっと流したあとに
「スパゲッティー・ナポリタン」の話になった。
現地でレストランのコックをしているオヤヂに話を聞くと
ナント、ナポリタン・スパゲッティーなんてものは存在しないそうだ。
そもそも、スパゲッティーのソースにケチャップを使うなんて
そんなもん、スパゲッティーと違うでーーー。
と怒っておりやした。
なぬーーーー、
じゃあ、じゃあ、イタリアンレストランでメニューに載っているあれは一体なんなんだーーーーー!!
と、心の中で叫びながら番組を見ていると、
オヤヂが
「う〜ん、強いて言えば、これから作るものがナポリ風スパゲッティーかなぁ〜(伊語)」
と、フライパンを手にしたのである。
それは、どうやらスパゲッティー・ポモドーロのようだった。
(ポロモード? ポドモーロ? まぁ、いいや。
そんな感じの名前。)
オヤヂの超いい加減な作り方を見ていた私は
どうしても、どうしてもそのナポリ風スパゲッティーが食べたくなった。
で、今日作ってみた。
うまかった。
自分でいうのはなんだが、うまかった。
作り方は以下の通りである。
まず、オリーブオイルをフライパンに1cmほど敷く。
(正確な分量については聞かないでほしい。
そんなものTVで出してはくれなかったのである。
とにかく、オヤヂはオリーブオイルをナミナミついでいたのだ。)
いい感じにオリーブオイルが暖まってきたら
あらかじめ細かくきざんでおいたにんにくをフ
ライパンの底が白くなるまでザッカザッカと入れる。
(にんにくは結構消費する。
どの状態のときを1個と数えるのかわからんが、
ドラキュラに投げつけるときの状態を1個と数えるならば
1/3個くらいは使ったような気がする。)
私はド素人なので、ここで失敗をやらかした。
にんにくがきつね色になるのを待ってしまったのである。
お陰でフライパンの中のにんにくのうち、1/4はあっという間に
真っ黒焦げになった。
教訓:油ににんにくを入れたら、すぐに次の食材を投入しよう。
次にトマトを投入する。
私が使ったトマトの名前がなんというのかはわからんが、
普通のトマトといわゆるプチトマトの中間くらいのトマトを使った。
イタリアンレストランのちらしに必ず載ってる、あの大きさのトマトを用意すれば間違いなし、である。
トマトは切らずに鍋の底が見えなくなるまでバッカバッカ投入する。
投入するトマトの正確な数は聞かないでほしい。
私はTVのおやぢがやった通りに試しただけなのだ。
ここでも私はポカをやった。
洗ったトマトをそのままオリーブオイルに突っ込んだので
あたり一面にオリーブオイルの雨が降った。
トマトはあらかじめ洗って、よ〜く水を切っておくべきだと学習した。
ここまでしたら、しばらくフライパンを火にかけたまま
放っておく。
上記の作業をしながらスパゲッティーを同時進行でゆでる。
スパゲッティーの太さは1.7mm。
アルデンテにゆであがったスパゲッティーのお湯を切り、
また鍋に戻す。
ここで、さきほど作っておいたにんにくトマトソースに戻る。
塩で味を調え(ちょっと塩辛いくらいが丁度いいみたいだ)、
お玉で2杯くらいすくって、それをスパゲッティーに絡める。
スパゲッティーを皿に盛り、上からにんにくトマトソースをすべてかける。
ここにバジルの葉っぱを3枚くらい添えれば出来上がりである。
超が5つくらいつくほど簡単である。
なにせ、すべてが目分量。
アバウトな私にはぴったりの料理だ。
さて、それを我が家の夕食の席に出してみた。
おぉぉぉ〜。
全部売れたではないか。
おいしい、おいしい言ってみんな食べているではないか。
おっほっほっほ〜。
母「あなたはその気になればなんでもおいしく作れるのよね〜。
(その気にさせよう作戦)
明日の夜も作ってみる?」
私「気が向かないなぁ〜。」
どうやら私の気が向くのはまた3年後のことのようである。
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