以前から私は「カーミット狂い」だということを公言してきた。

カーミットとは、Kermit the Frog。
セサミストリートでは「いつも現場には奴がいる」と噂されるカーミット。
そして、ニュースリポーターなのに、いつも自分も騒動に巻き込まれてしまうカーミット。
実は、セサミストリートでは「スペシャル ゲスト スターリング」と
別格の扱いを受けているカーミット。
オックスフォード大学で講演までしてしまう多才なカーミット。
そして、マペット(あのテのお人形達)界のエリザベス・テーラー
Ms.ピギーの亭主であるカーミット。

         ・
         ・
         ・
      くどいっちゅうねん。

まぁ、早い話が、私はカーミットにゾッコンなわけである。

しかし、私はカーミットおたくでも、マニアでも、コレクターでもない。
そんな私が大きな決断をしたのである。
この決断は私にとって、まさに「清水の舞台」から飛び降りちゃうなどという表現がふさわしいほどの大決断だったのだ。
その決断とは、あるカーミットグッズを買うこと。
そのカーミットグッズとは……


       手足をのばすと身長180ほどの

       ジャンボカーミット(ぬいぐるみ)

       50,000円なり〜♪(チ〜ン)



          ばかで〜すっ!!


わかります。
わかりますよ、あなたのおっしゃりたいことは。
XX歳にもなった女が、180cmもあるバカデカいぬいぐるみがほしいってこともないだろう。
そう思ってますね。
わかりますよ〜。
私もそう思っていました。

私はこれまで、自分の内にある欲望を打ち消して日々を暮らしていたのです。
新宿のセサミストリートグッズの専門店で、件のジャンボカーミットを見たあの日から、
私は私の内に沸きあがる熱い熱い欲望を打ち消して生きてきたのです。

    あ〜、あのジャンボカーミットがほしい!!!


その日以来新宿を訪れるたびにストーカーのように店を覗き、
また、新宿から遠く離れた地ではまるでそんなものが存在しないかのように
心の内にベカベカと光るカーミットの残像を無視して生きてきたのです。

でも、もう限界でした。
私は欲望に負けたのです。
とうとう店に足を踏み入れ、心の内の欲望を口に出してしまったのです。


「あの〜、カーミットのぬいぐるみが欲しいんですが。
 あの180cmくらいある奴。」

すると、店員が、

「申し訳ございません。
 もうあの商品は販売してないんです。
 最近カーミットグッズはどんどん販売中止になってるんですよ〜。」
      がびーーーーーーーん

      がびーーーーーーーん

      がびーーーーーーーん


      そんな〜〜〜〜〜〜

   決断するのに2年以上もかかったのに〜〜〜〜。

   うっうっうっうっ。(涙) えっえっえっえっ。(涙)


どなたか、心やさしい方。
私にジャンボカーミットを譲ってください。
……ってそんなもん持ってる人いないか。
ショックーーーーーーーー。

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