今日は弟(スサノオノミコト)の処に行って
大祓えの儀式を済ませてきたわ。

え? なんじゃそりゃ?
え〜と、皆さん当然大晦日はご存知よねぇ。 12月31日、1年の穢れを払い、新しい年を迎える日のことね。
この日神社では「大祓え(年越の祓え)」っちゅう儀式をやるわけなんだけど、
実は大祓えって年に1回だけやるものじゃないのよ。
6月30日、ちょうど1年の半分の晦日にもやるのね。それも、大祓え(こっちは「夏越の祓え」っていうのね)なの。
こちらには「夏枯れ(気枯れ)を防ぎ、その年の無病息災を祈願する」意味があるわけ。
まぁ、早い話が夏バテ防止みたいなもんよ。

で、具体的に何をするかというと
茅や藁で出来た大きな輪っか(茅の輪)を8の字にくぐり抜けた後、
紙でできた人形(形代かたしろ=身代わり)に名前と年を書き、
息を吹きかけ、その人形をなで半年の穢れを人形に移すのね。
で、その人形を神社で処分してもらうわけ。

なんで、茅の輪くぐりなんかするかというと、
はるか遠い昔、茅で作った輪を身に付けていた蘇民将来君の家族だけが
疫病を免れたって故事にちなんでやってるんだけど。
まぁ、早い話が、「私は蘇民将来の子孫だからね」と嘘をつくことによって
「病疫よ、私んとこにきても無駄よ〜ん」、と言ってるわけよ。

え? 蘇民将来って誰?
蘇民将来君は、その昔南海への旅の途中のスサノオノミコトを
おうちに泊めてあげた心優しい人物なわけ。
将来君は貧しかったんだけど、「いや〜、うちは狭いから〜」
とか「汚いから〜」な〜んて心の狭いことを言わずに
気が〜るに弟を泊めてくれたのね。
だから弟も彼のことをす〜っかり気に入っちゃって
「将来君さぁ〜、今度この土地で悪い病気が流行ったらさぁ〜、
『僕は蘇民将来の子孫です』って言って、茅の輪(ちのわ)を
腰に着けなよ。そうすれば、きっと病気を免れるよ」ってな
約束をしてあげたわけ。

で、今も6月30日になると、皆神社に行って蘇民将来君子孫ごっこを
やるわけだ。

え? そんなこと知らなかった?
う〜ん、来年の6月30日に近くの比較的大きな神社に行ってみよう。
きっと茅の輪をくぐれるはず。

あ〜、すっきりした〜。

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と、すっきりしたところで、夜のお仕事なわけよ(涙)。
今日も赤坂、編集部で夜明かしだわ。
こんなんじゃ、私天照大神じゃなくて月読になっちゃう。
性転換しなきゃじゃない。
どうしてくれんのよ。
なんで、原稿差し替えなんじゃ〜!!!

(くすん)

は? 天照大神だって男だって噂があるじゃないか?
ほっといてよっ!!!

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